第26章 スペシャルコーチ
___『はぁ?テニス?』
『そっ!今度女の子達とやることになってんの!
練習付き合ってよちゃん♡』
『はっ、馬鹿らしい。ほっとけ』
『陣平ちゃんひっどー』
『ってわけだから、萩、1人でがんばっ』
『ちゃんまで!冷たい!!
あーあ、せっかく食堂の幻のプリン奢ってあげようと思ってたのに』
『よし萩、目指せウィンブルドンだ』
『やったね!ちゃんゲット!』
『おめぇ、ちょろいな』
『でも練習ったって、私高校の体育でしかテニスなんてやったことないよ?』
『それに関してはモーマンタイ!な?諸伏ちゃん』
『ヒロの旦那いつの間に』
『うん!実はゼロ、ジュニアのテニスの大会で優勝したことがるんだ!
頼めばコーチくらいしてくれるんじゃないかな?』
『あらま、そんな近くに逸材が!』
『というわけで、頼みに行きましょー!!』
『いいぞ』
『『やったー!!』』
『あの降谷が快く承諾するなんて…』
『なんだよ文句あるのか松田』
『2人ともどーどー。
じゃ、今週末はテニス特訓ということで!俺、外出許可証出してくるねー!』
パゴッ!!
バビュンッ!!
『殺人サーブじゃん…』
『おいおい、誰だよあいつにコーチ頼もうとか言った奴…』
『こりゃ降谷ちゃん、何人か殺ってるね…』
『ちなみにヒロはどこ?』
『ほら、あそこのベンチからニコニコで手ぇ降ってやがる』
『お昼は諸伏ちゃんのお弁当だってさ』
『伊達は?』
『聞くなって』
『どうせ彼女のとこだよ』
『ほら、最初は誰だ』
『『『ひぃぃぃ』』』
『ほら、言い出しっぺ萩でしょ!』
『女子にかっこいいとこ見せんだろ!』
『え、お、俺っ!?』
『ゴクリ…さ、さっこーーい!!』
パゴッ!!
バビュンッ!!
『グヘッ……!!』
『『は、萩ーーー!!!』』
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