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【名探偵コナン】sangría

第24章 パスリング



帰宅後、私は直ぐにパソコンの前に座った。
先程車で愛知県警へのメールは送ったが、やはりめぼしい事件事故は無いようだ。

となると、やはり潜入先での案件の可能性が高いな。

とりあえずまずは『名古屋 指輪』で検索をかける。
がしかし、名古屋市内のジュエリーショップの情報しか出なかった。
そりゃそうか。

うーん、どうしようか。
名古屋で何かが起こるとしたら、察庁の公安が動くなんておかしい。
となると、その道すがらで?

そういえば、名古屋へは車で行くもんだと当たり前に考えていたけど、バスやら列車やらを使う手もあるのか。
もしかしたら、公共交通機関でテロか何かが起こるのかもしれない。

そう思って、私は『東京名古屋間 列車 運行状況』と再び検索をかける。
2週間先までの列車の情報がズラーっと出てきた。
文字と数字ばっか。

一見何も変わりが無いように思えるが、1箇所だけ他の日と運行状況がズレているのを発見した。
その日をピックアップしてさらに調べる。

『○月✕日 列車 指輪』

すると、ヒットしたのは『ベルツリー急行』というもの。
なんでもこの列車は、あのオリエント急行を模しており、鈴木財閥が誇る最新鋭の豪華列車なんだそう。
通称“ミステリートレイン”
その名の通り行き先は不明らしく、車内では乗客から被害者役と犯人役が選ばれた後事件が起こり、 他の乗客が探偵役となり犯人を推理するというイベントが開催されるそうだ。
ミステリー好きの間では結構有名なんだとか。
どうやら、この列車に乗るためのパスに指輪が使われているらしい。




ーー…これだ


直感的にそう思った。
きっと、いや、絶対にゼロはこの列車に乗るんだろう。


何が目的なのかは知らない。
それでも、何だかここで危ないことに巻き込まれてしまうのではという気がした。

…私の本能が、この列車に乗れと叫んでいる。
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