第3章 ちゃんと見て
一体何の用で呼ばれたのだろう。
確かに最近、隠れて昼寝をしていたり、夜中うるさいって怒鳴られたり、色々と問題を起こしてはいるが、それもこれも全部あいつらが原因であって私は何もしていない。
うん、してない。
ドキドキしながら教官室までの廊下を歩く。
「失礼いたします。放送にて呼び出された、鬼塚教場です」
「、お父上から電話が来ている。携帯電話を受け取り、至急折り返すように」
「分かりました。伝達感謝いたします」
そうして私は、教官に預けていた携帯電話を受け取り、父に電話をした。
突然父から連絡とは、一体何があったのか
私から電話をするのも何年ぶりになるのか
色々なことを考えながら、電話のコールが鳴る携帯を耳に付けた
「もしもし私だけど、急に何?警察学校にまで連絡して」
「、落ち着いて聞くんだ
母さんが、亡くなった」