第18章 危険なエリア
「____さん、着きましたよ!」
しばらくして、沖矢さんに体を揺すられて目覚めた。
やばい、結構ちゃんと寝ちゃった。
「緑台駅前です。ここで大丈夫なんですよね?」
「あ、はい。ありがとうございます」
寝ぼけ眼でお礼を言って、車から出る。
すると、運転席の窓が開いた。
「あなたはお忘れかもしれませんが、食事のお誘い、お待ちしてますので」
「あーはい、いつか機会があれば。
送ってくれてありがとうございました」
「いいえ、ではお気をつけて」
そうして車は去っていった。
沖矢さんの赤い車が走り去っていくのを遠目に見ていた。
今日は色々あったな。
いっぱい頭を働かせて疲れた。
なんか最近、考えなきゃいけないことが増えた気がする。
私の頭はもう湯気が出て壊れかけてるってのに。
結局、得られた情報は沖矢さんとコナンくんが仲良しということだけ。まあ、これも信憑性は薄いけど。
あ、ジョディに連絡してない…。
勝手に帰ったこと謝らなきゃ。
あの後、ジョディは大丈夫だったかな?
まあ、キャメルさんがついてるから心配はないか。
赤井さんの件でジョディも心身に疲労が溜まっているはず。
今度温泉にでも連れてってあげよ。
今日はこのまま家に帰って、ご飯を食べて、お風呂に入って、寝る。
片付けなきゃいけない資料と報告書は明日でいいや。
もう、早くベッドで寝たい。
そうな事を考えながら、私は駅からの帰路に着いた。