第18章 危険なエリア
『ー……以上が私の推理だ。わかったらさっさと調べて我々を解放しろ…』
メールの最後はこう締められていた。
なんだ…、なんだ……?この聞き覚えのある口調は…。
この推理の仕方も、説明の仕方も、まるで………
「大丈夫、さん?怖い顔してるけど」
「えっ!ああ、大丈夫よ!
コナンくんもこの事件の真相、分かってたわよね?」
「え、うん…」
「このメールの送り主が誰だか分かる?
この携帯から返信すれば、送り主さん出て来てくれるかしら…」
「多分来ないんじゃないかな?文面から見るに、事件に関わりたく無い人みたいだし、もう帰っちゃってるだろーし」
「…そうよね」
まあ一応送ってみるかと、毛利さんの携帯から勝手に返信をする。
すると近くでピコンッという音がしため、その人の元へ行ってみる。
「あの、今メール届きました?」
「あ、ああ届いたけど…」
「もしかしてこの推理、あなたが?」
「いいや?知らないな…。
ああ!もしかしたらさっき俺の携帯を拾ってくれた人かも」
「っ!?それ、どんな人でした?」
「えっと、黒い帽子を被った、右の頬に火傷の跡がある目つきの悪い男だったよ」
さすがに、あいつなわけ無いよな…。
いや、それ確かジョディが言っていた赤井さんの特徴にピッタリじゃ…?
「そ、その人どこ!!?今どこに!!??」
突然コナンくんが声を荒らげた。
その人がエスカレーターを降りていったと聞くと、一目散にエスカレーターへ走っていくコナンくん。
それを慌てて追いかける。
「ちょ、コナンくん!!突然どうしたの?!」
そして、エスカレーターを降りている途中でジョディ達と出会した。
「クール・キッド?どうしたの、そんなに慌てて」
「ジョ、ジョディ先生…」
「まさか、私と同じ人を探しているんじゃないでしょうね?」
何やら不穏な空気の2人。
「どうやら、例のメッセージ通りここが危険な場所だって事は確かなようですよ…」
神妙な顔でキャメルさんがそう言った。
「ねぇジョディ、例のメッセージって?」
「秀が私に託したメッセージよ!!
さっき電話で伝えようと思ってたんだけど、あなた切っちゃうんだもの」