第18章 危険なエリア
『そう、なら一安心ね。
それにしてもあなた、携帯を没収されていないのね』
「言われてみれば確かに。
没収どころか、周りの人達も外部に連絡しまくってるわ。
でも、警察に通報するなとは言われているらしいけど」
『それ本当?
さっき、機動隊が出動しているのを見かけたわよ?』
「えっ!?」
警察に連絡がいけば爆発させるのではないのか?
それとも、爆弾犯はまだ機動隊がいることを知らないのか?
だとしても、外に情報が回るのが早すぎる。
これは一体…?
「ごめんジョディ、また何かあったら連絡するわ!」
『え!あ、ちょっと待っ…………』
そうして私は、急いでコナンくんたちの元へ戻った。
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「もう、ったら急に切るんだから!」
「さん大丈夫でしたか?」
「ええ、あのフロアにはクール・キッドもいるみたいだから、一先ずは安心ね。携帯も没収されていないようだし。
全く、このコースターの事を話したかったのに…」
「コースター、ですか?」
「ええ、見て!
私がカフェで席を外した一瞬に、あの火傷の男、秀がアイスコーヒーのコースターにメッセージを残したのよ!」
ジョディの手には『逃げろ このエリアは危険だ』と書かれたコースターが握られていた。
「じゃあ、赤井さんはこの百貨店で何かが起きる事を事前に察知して……」
「ええ、もう記憶は戻っているとみて間違いないわ……」
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「あら、コナンくん何やってるの?」
人を掻き分けてコナンくんの元へ行くと、何故だか赤いTシャツの袖部分が不思議に折られて並べられていた。
「さん!
これ、送られてきたっていう13枚の赤いTシャツなんだけど、その折り目にそって畳んでみたんだ」
なんというか、とても不気味な光景だ。
「なんだかまるで、ホームズの踊る人形見たいね」
「うん、だからこれも何かの暗号かもしれないね!」
なるほど、暗号か。
この折られた袖の通りに動けば何か分かるのだろうか?