第18章 危険なエリア
「やっぱり、何の情報も得られなかったわ…」
結局あの後も何人かの店員さんに聞いて回ったが、めぼしいものは得られなかった。
「しょうがない、そろそろ出ましょうか」
「あ、待って!私上の階で買いたいものがあったんだわ!
すぐに行ってくるからデパート内のカフェで待ってて!」
「それなら自分はトイレに行ってきていいですか?」
「もうっ、2人とも早くしてちょうだい!」
フィットネス用品売り場でランニングウェアを買いたかったのをすっかり忘れていた。
ジョディ達を待たせて急いで買いに行く。
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よし、目当ての物も買えたし急いでジョディ達の元へ戻ろう!
と思ったその時、
「このフロアにいるお客様にお願い申し上げます!ただま、トラブルによりここのフロアが封鎖されました。
どうか、このフロアから出ないようにお願いします!
繰り返します!このフロアからは1人も出ないようお願いします!」
そう叫ぶ店員さんがいた。
トラブル?一体何が起こったのだろう?
何故1人もこのフロアから出ては行けないんだ?
「あのすみません、何かあったんですか?」
「それが、どうやらこのフロアに爆弾が仕掛けられているようで…」
「ば、爆弾!?」
「はい…」
どうやらエレベーター、エスカレーター、階段がある場所にいくつかの爆弾が仕掛けられているそう。
犯人の要求が、このフロアから1人も出してはいけないということだったらしい。
「犯人が直接そう言ったんですか?」
「い、いえ、あの名探偵の毛利さんがたまたまいらっしゃって、それで…」
幸か不幸か、彼らもこのフロアにいるということか。
事件が彼らを呼ぶのか、はたまた彼らが事件を呼ぶのか……。
「とにかく、毛利さんの元へ案内して頂いてもよろしいですか?」
「は、はい、分かりました!」
店員さんに案内してもらい、エレベーターの前にいた毛利さん、そしてコナンくんと蘭さんの元へ向かった。