第18章 危険なエリア
そして翌日、
「ちょっと、何度も言わせないでよ!!
このキャップの後ろに入ってるワンポイントは、このデパートのオリジナルデザイン!つまり、ここの限定商品なのよね?」
私は昨日の話通り、ジョディと米花百貨店へ来ていた。
ついでにキャメルさんも連れて。
「これをここに買いに来た客の事、覚えてないの?」
「は、はい…
それに、お客様が言われているような方が来られたという話も聞いていませんけど…」
ジョディのあまりの焦りように戸惑う店員さん。
やっぱり、無謀な聞き込みなんだろう。
「ジョディ、そろそろ行きましょ?
やっぱりここには買いに来てないのよ、きっと」
「いいから、は黙ってて!」
そう言ってジョディに突っぱねられてしまった。
「あのさん、何なんですか?あの帽子を買った客って…」
キャメルさんはジョディから聞いていないのか。
「ええと、実はね……
「あれ!ジョディ先生!それにさんも!」
背後から名前を呼ばれて振り返ると、そこには蘭さんと毛利さんとコナンくんがいた。
相変わらずの遭遇率だなほんと。
「ジョディ先生とさんってお知り合いだったんですか!?」
「え、ええ、まあね」
どうやらジョディは、この日本で蘭さんたちが通っている高校の英語教師をしていたらしい。
ああ!だから先生なんだ。謎が1つ解けた。
「ジョディ先生、アメリカに帰らなくていいんですか?」
「えっ!?ああ、ちょっとヤボ用があってね!それにともう少し一緒にいたいから…!」
おいおい、私を言い逃れに使わんでくれ。
「か、彼は相棒のキャメル捜査官!まだしばらく日本にいると思うから、どこかで会ったらその時はヨロシク!
それじゃ、Bye!!」
「ちょ、ジョディ!
ごめんなさい、またね!ほらキャメルさん行くよ!!」
「は、はい」
キャメルさんの紹介を雑に終わらせ、さっさとその場を去るジョディ。
その後ろを慌てて着いていく。
そういえば、赤井さんらしき人物をジョディが見たこと、コナンくんは知ってるのかな?