第17章 難攻不落の
「はぁ!?あのジイさんがキッドかもしれない!?
んなわけあるか!!日課の金庫チェックから出てきた後ボディーチェックをして持ってた鞄を調べたが、めぼしい物は何も持ってなかったよ!
それに、あのジイさんは茶木警視と会食をしに出かけてんだ!
そんな奴がキッドなわけ……
「私がどうかしたのか?」
そこに現れたのは、紛れもなく茶木警視であった。
「君に呼ばれたから来てみたら、何かあったのかね?」
中森警部に詰める警視。
「お疲れ様です、茶木警視!」
「おー君!どうだい?捜査二課は」
警視が私に気づくなりそう言った。
「はい!お陰様で勉強になっております!」
そう言って警視に向けて敬礼をする。
「そうかそうか!」と微笑む警視と、それを唖然とした様子で見ている中森警部。
「え、でも、茶木警視は今夜次郎吉相談役と会食のはずじゃ…?」
「馬鹿者!こんな時にそんな呑気なことをしているわけがないだろう!」
まあ、そりゃそうだよな。