• テキストサイズ

【名探偵コナン】sangría

第16章 餌付け



「では、私もあなたに質問させて下さい。
さんは何故警察官をやっているんですか?」


「えっと、それは…」


私から質問しといて、相手からの質問には答えないといのはさすがに失礼だろう。



「実は、初めはすごくしょうもない理由で警察官を志したんです。
でも、大切な仲間に出会って、そいつらと一緒にこの日本を守りたいと思うようになりました。
残念ながら、その大切な仲間はみんな遠くへ行ってしまったんですけどね。
本当は、そうなる前に私が助けたかった。
だけど如何せん無力で弱っちぃもんで、何も出来ませんでした。
だから今は、あいつらが守り抜いたこの国を今度は私が守り続けたいと思って、警察官をやっています」



まだまだ弱っちぃのに変わりはないんですけどね!と言って私は笑った。

あまり人には言ったことがない本音。
この人になら話してもいいかなと思った。


でも、沖矢さんは笑っていなかった。














「ご馳走様でした!!」



食べ終わった食器を流しへ持っていき、待ちに待ったデザートのプリンをいただく。


「ん〜〜!!プリンも美味しいっ!!」


たまごと生クリームが織り成す絶妙な甘み。
そして口と中でとろける食感。
少し苦味のあるカラメルがアクセントになって、口いっぱいに幸せが広がる。
これぞまさに高級なプリン…!!



「本当に美味しそうに食べますね。
良かったら1つ持って帰りますか?」

「えっ!?いやいやいや、そんな!大丈夫です!!」

「遠慮しないでください。
実はこれ貰い物なのですが、私があまりプリンを食べないので。
プリンも、あなたみたいに美味しく食べてくれる人の方がいいでしょう」


プリンが私に食べて欲しいのなら仕方がない。
お言葉に甘えて1つ持って帰ることにした。

明日の仕事に持ってっておやつに食べよー

/ 532ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp