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【名探偵コナン】sangría

第2章 唸れ体育祭




「はぁ、はぁ、はぁ、」

「おいおい、へばんの早すぎじゃね」

「まだ初めて1時間しか経っていないぞ」

「いや、あんたらの体力がバケモンなんだって」

「確かにずっと走りっぱなしだしな」

「そうだね、ちょっと休憩しよっか」

「さんせーい!!」





仏のような諸伏くんのおかげで、やっと休憩の時間が与えられた。
私はこんなに息が上がっているというのに、こいつらときたら息が乱れてすらいない。


どうなってんだよ全く






伊達の提案で近くのコンビニでアイスを買おうとなったその時







「きゃー!ドロボーー!ドロボーーー!!」






突然、叫び声が聞こえた。





振り向くと、倒れているおばあちゃんと、猛スピードで逃げていく自転車の姿が

その瞬間、松田と降谷くんが走り出した




「僕らはあいつを追う!お前らはあのおばあさんを」

「分かった!!」




そうして、萩と共に倒れているおばあちゃんの元へ駆け寄る



「ばあちゃん大丈夫?怪我は?」

「あたしゃ大丈夫だよ。でもカバンが…」

「大丈夫です!カバンは彼らが必ず取り返します」

「膝を少し擦りむいてる
諸伏!コンビニで消毒液と絆創膏!」

「分かった!すぐに買ってくる!!」





そう言って駆け出す諸伏くん。
幸い、おばあちゃんに大きな外傷は無いようだ。

あとは、カバンなのだが…














「チッ、流石にチャリだとキチーか」

「だとしても、このまま見逃す訳にはいかない」



猛スピードで走る自転車では、足に自信のある2人も手こずっている様子であった。
このままでは逃げられてしまう




「お前ら!!避けろ!!」




そう叫んだ瞬間、伊達が手に持っていた飲みかけのペットボトルを男に向かって投げた。


見事に頭にヒットし、男はバランスを崩して自転車ごと転倒。




「ナイス班長」

「よし、捕らえるぞ」




そのまま男は降谷くんと松田に取り押さえられ、カバンは無事におばあちゃんの元へ戻ってきた

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