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【名探偵コナン】sangría

第14章 魔法の呪文




「ー…ちょっとさん!!
聞いてます?」

「え!ああ、ごめん、聞いてなかった!」

「もう、もう1回言いますよ?
さっき、たまたま来派峠を通った警察官の目の前で黒いシボレーが爆発して大炎上してたらしいんすよ。
で、なんとその中から身元不明の焼死体が発見されたって。
その遺体に拳銃で撃たれた跡が残ってたとかで、今刑事部が躍起になって身元の割り出しをしてるそうです」



黒いシボレー。赤井さんの車だ。
NYで乗ったことがあるから覚えている。
さっき日本に来てるってジョディたちが言っていたし、何かあったんじゃ…。

いや、考えすぎだ。黒いシボレーなんて日本にどんだけあると思ってるんだ。
ついさっき、赤井さんの名前を聞いたからそう思うだけ。
あの人に限ってそんな事あるわけが無い。



「それにしても、最近物騒っすよね。
連続爆弾テロだったり麻薬だったり殺人だったり、今日さんが行ったのも殺人事件現場でしょ?
全く、世の中平和にならないもんですかね」

「それを願うだけじゃない。実現させるのが私たちの仕事よ。
まあ、どんなに頑張っても、 犯罪者は減らないし事件事故は絶えない。
ほんと、気の遠くなるような作業の繰り返しなんだけどね」















___翌日


「あら高木くん!昨日はお疲れ様」

「あ、さん!お疲れ様です」

「聞いたわよ?あの後、来派峠で発見された焼死体の身元捜査で大変だったらしいじゃない?」

「ああ、それなんですけど、実はあの後ジョディさんが本庁まで来まして、その男の指紋が着いた携帯電話を署に提出してくれたんです。
お陰で身元捜査が少し捗りました」

「…てことは、その男性はジョディの知り合いだったってこと?」

「いえ、たまたま来派峠で男に携帯電話を拾ってもらったそうです。知らない人って仰ってましたよ。
でもあの死体、不可解な点が多くて…
まだしばらくは片付きそうにないです」

「そう…、教えてくれてありがとう。頑張ってね」

「は、はい!」


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