第14章 魔法の呪文
しばらくすると、見覚えのある金髪でメガネの綺麗な顔立ちの女性が現場に現れた。
「ジョ、ジョディ!?」
「Oh, !!」
「Oh, my gosh! Long time no see! It's been a year.
How have you been?」
(オーマイガー!久しぶり!1年ぶりよね。
元気にしてた?)
「Yeah, I've been doing well! How about you?」
(ええ、元気にしてたわ!あなたは?)
「Yes, of course!」
(ええ、もちろん!)
「ちょ、ちょっと待ってくれ、くんはジョディ捜査官と知り合いなのかね?」
久しぶりにジョディに会えたことが嬉しくて、思わず話しかけてしまったが、今は職務中だった。
いけない、いけない。
「はい、実は…」
「実は1年前、NYでの合同任務があって、その時に日本から派遣されたのがだったの。
彼女とはそこで知り合ったってわけ」
私が言う前に説明をしてくれたジョディ。
NYの時の癖で思わず英語で話しかけてしまったけど、ジョディって日本語話せたんだ。ペラペラじゃん。
「それにしてもジョディ、今日はどうしたの?このホテルに何か用でも?」
「え、えっと、実は……」
「「「え、FBI!!??」」」
「人相の悪いその男がかね!?」
「目暮警部、失礼です」
ジョディから差し出されたキャメルさんの手帳。
そこにはしっかりと彼がFBI捜査官であると書かれていた。
「でも、何で日本にあなた達が?」
「実は私、FBIの仕事をミスして日本に傷心旅行に来ていてね。
それで彼、中々帰ってこない私を心配してわざわざ日本まで来てくれたの…」
そう言いながら、ジョディはキャメルさんの腕に抱きついた。
「だって、アンドレ・キャメルは私の恋人なんですからー♥」
顔を赤くしながら「は、はい!」と頷くキャメルさん。
何だか、どうにもぎこちない気がするけど…。
というか、日本に旅行に来てたなら言ってくれれば良かったのに。
「まあ何にせよ、FBIだとしても容疑者の変わりはない!疑いが晴れるまでここにいてもらいますが、よろしいかね?」
「ええ、もちろん!」