第13章 鳥取…?
___翌朝、私はけたたましく鳴る目覚ましに無理やり起こされた。
やっばい頭めっちゃ痛い。
時計を確認すると朝の6時。
起きてシャワーを浴びなければ。
あー、なんで今日仕事があるんだろう。
ていうか、なんで翌日仕事があるのにあんなに飲んじゃったんだろう。
バカだ。
決めた。もうお酒は飲まない。絶対飲まないんだから。
そう決意して、ダルい体に鞭を打って起き上がった。
ん?
鏡越しに自分の身なりを確認すると、ブラウス1枚姿。
なぜ?
ジャケットは自分で脱いだとしても、いつもスラックスまでは脱がない。
けど、私の下半身は絶賛パンツが丸見えである。
昨日だけ自分で脱いだのかな?
そんなことあるか?
ま、まさか、誰かに脱がしてもらった…?
ていうか、私昨日どうやって帰ったんだ?
佐藤に送って貰ったのかな?
やばい、全く記憶が無い。
色々な思考を巡らせるも、二日酔いも相まって朝から頭が働かない。
もう絶対に飲まないんだから。
何度目か分からない決意を胸に立ち上がると、机の上に1枚のメモ用紙が置いてあることに気が付いた。
『あまり飲みすぎるな。馬鹿。』
見覚えのある達筆な字。
ふと、ある人物が頭に浮かんできた。
……いや、まさかね。
そうして、私は考えることを放棄した。