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虹色の瞳に呪われる

第1章 監督性は竜胆に触れる。


監督生「階段、だよね?」




『来て』

監督生「へ?!」

グリム「ど、どうしたんだゾ?!」

監督生「い、今、誰かが来いって、」

グリム「なんだ?そんなの聞こえなかったゾ?」

監督生「え?うそ、」

(確かに聞こえたはず、)


『来て』


(、、、やっぱり、この中、だよね、。)

カン、カン、カン、


ゆっくりガラスの階段を下りていく。


グリム「フナ?!どこ行くんだゾ?、、、子分が行くなら、俺もついていくんだゾ!」


監督生の背中にグリムが飛びついてきた。


監督生「わっと、、、ぁブナ、」


階段の奥底から風が吹いてくる。


(地下から風なんて、変なの。)


カン、カン、カン、カン、カン、


ガラスの足場が輝く。























監督生「、、、終わった、?」


階段を降り終わると、目の前は透明なガラス張りの廊下だった。ガラス張りの廊下の壁の外側には霜が張り付いた竜胆が水の上に咲き乱れていた。廊下の床には水が張っていて、水の底には石造りの建物が大量に連なっていた。
空気中にはキラキラ輝くラメのようなものが無数に浮いていた。


監督生「、、、綺麗、」

グリム「キラキラしてるんだゾ!」


廊下の奥にある扉を目指して歩く。
足音さえも恐ろしく綺麗に響く。



















扉は所々はがれているが、竜胆の絵画が張り付けてあるのがわかる。扉にも薄く霜が張っていた。


ドアノブに手をかける。

監督生「つめたっ」

氷のようなドアノブをひねり、扉を開ける。



°˖✧。✧˖°…˖✧。✧˖°


グリム「さ、寒いんだぞ、、、」

監督生「うん、凍えそう、」

グリム「ここを見たら早く戻るんだゾ!」


扉の奥の部屋には大きな蒼いシャンデリアが天井からぶら下がっていた。
部屋の中心には大きなフリルのカーテンがかかった純白のキングサイズのベットが鎮座していた。部屋は氷で包まれたように青白かった。部屋の奥の机には霜が大量についた竜胆が花瓶に活けられていた。


監督生「、、、『お願い』!?」

(また、あの声、ベットから聞こえる。)


監督生がベットのカーテンに手を添える。


カーテンを横にずらす。




監督生「わ、綺麗、。」
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