第4章 厨
厨を後にし、部屋に戻る途中、
ふと庭を見ると朝日が登りかけていた。
もうそんな時間か。
早いな。
二度寝、出来るかな。
そんなことを考えていると、
三日月と鶯丸が縁側に座っていた。
『二人ともおはよう。』
「ああ、おはよう。茶でもどうだ?」
『いや、さっき水飲んだばかりだから、遠慮しとくよ。それに眠いしね。』
欠伸を一つすれば、三日月に笑われた。
「はっはっはっ。主、二度寝して朝餉に遅れるなよ。」
『大丈夫だよ。そんなにアホじゃないから。』
クスクスっと笑う。
先程のことを何も無かった様に
接してくれる三日月。
とても有難い。
『じゃ、おやすみ~。』
手を振りその場を後にした。