第20章 夢
家から場面は変わり、
中学校へと変わった。
教科書には、典型的な"消えろ" "さっさとしね"の文字。
そして、休み時間に始まる、陰口大会。
机に突っ伏し、何も聞こえないフリをする私。
昔のことだが、こんなにも鮮明に覚えてるものなのか。
忘れたと思っていたのに..。
「何かあったら私達に行ってね!陰口とか許せないし。」
「そうそう!力になるよ!」
「...有難う..。」
私に駆け寄ってそう言った女子二人。
無理して笑う、私。声に覇気はない。
この二人もまた、私の陰口を言っていた。
白々しいにも、程がある。
「...!...じ..ま!...あるじさま...!」
『っ..!...。』
誰かの声で目が覚める。
「あるじま、!だいじょうぶですか..?」
声のする方を見ると今剣が、心配した顔で此方を見ていた。