第19章 少女と刀
それから、暫くして様子を見に、
担当役人の朝霧が本丸に出向いた。
役人は酷く驚いた。
打刀一振と短刀が四振り居る程度だった。
「鍛刀はしてないのですか。」
「...。する必要性が見い出せない。です。」
たどたどしく話す彼女。
初めて会った頃よりかは、話せるようになったようだ。
だが、まだ人を疑うような目をしていた。
「...刀たちには、あのことを言われましたか?」
「...言う必要性なくないですか。」
「..確かにないかもしれないです。でも、何かあった時に対処するのは彼らです。我々ではないです。一番最初に、貴方を見つけるのは彼らなんです。せめて、初期刀と初鍛刀にはちゃんと言ってください。じゃないと、私の口から皆様に伝えます。」
それでは。と言い、政府へ帰っていった。
___ポスッ
その場に倒れ込み、考え込む。