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【R-18】鬱 審 神 者【刀剣乱舞】

第3章 嫌な夢


三日月side


思っていたより早く起きてしまい、
縁側で月でも見ようと思い、
襖を開けると、愛おしい主が廊下を歩いていた。

「主、どうしたんだ?」


そう声をかければ、即座に大丈夫という応えが返ってきた。

主は、いつもそうやって無理ばかりをする。



『..三日月...?』


気付けば、身体が動いており、主を抱きしめていた。
無理に作り笑いをし、誰にも心配かけまいと必死になる主。

俺たちには、何も出来ない。ならせめて、抱きしめるだけでも許してくれ。


「なに、気にするな。じじいが抱きしめたいだけだ。」


そう言って、主に嘘をついた。


すまんな。
こんな我儘なじじいを許してくれ。


そっと、背中に廻された優しく小さな腕。


抱きしめ返されたという実感がじわじわと伝わってくる。

主は、俺が...俺達が護らなくてはならない。

あの日より、より一層強く思った。
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