第17章 役人
長谷部side
「ちと、怪我したみたいなんだ。」
「...理由はなんとなく察する。」
此奴は、主の何を知っている...?
俺達が知らなくて、此奴が知っている。
不愉快極まりない。
「長谷部、殺気がすごいぞ。」
「..っ...」
此奴の主を見る目も何もかも、気に食わない。
『..ん...あれ、寝てた...?っ!朝霧さん..!ごめんなさいっ。』
「いや、謝るな。気にしてない。とりあえず、話がある。」
『わかりました。ごめんね、二人とも。』
そう言うと、俺たちは、部屋を出た。
俺たちが部屋を出たと同時に、
中の音が聞こえない様に、結界をはられた。
「..チッ」
「長谷部、ほかの短刀達がみたら怯えるからやめてくれ。」
彼奴を今すぐ斬ってやりたい。
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担当役人
朝霧
夢主の過去を把握している。