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【R-18】鬱 審 神 者【刀剣乱舞】

第16章 薬研藤四郎


『...。』

「...。」


薬研が部屋に押しかけてきて、急に傷口を縫われた。

そして、今はこの沈黙。


「...痛くはねぇか。」


私は無言で頷いた。

すぐに始まる沈黙。


元はと言えば、私が悪い。
仕方ないことといえば仕方ない。

だが、まさか押しかけてくるとは思ってはいなかった。


「...なぁ、俺たちはそんなに頼りないか..?俺たちは本来大将であるアンタを護る為に顕現されてきた..。なのに、人の身を持ってもアンタを護れないのは嫌だ...。刀だけの頃とは違う。俺たちを..俺を...もっと信用してくれねぇか...。」


声を震わせ、今にも泣きそうな薬研。

そうだ、どこか少し居心地悪く感じていたのは、これだ。

私は、自分勝手に彼等と線引きをし、
勝手に壁を作っていた。


気付かぬうちに、信用していなかったのだ。

どうせ、皆も"アイツラ"と同じと、
一括りにしてしまっていたのだ。


「!大将!どこか痛いのか?!」


私の目から一雫の水滴が落ちた。
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