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【R-18】鬱 審 神 者【刀剣乱舞】

第15章 異様な本丸


和泉守side


離れの掃除当番になった為、
其処へ向かう縁側の廊下を通ると
とある部屋の襖が開いていた。

開けたら閉めるが鉄則のこの本丸で開けっ放しなのは珍しい。

チラッと部屋を見ると、一期一振が突っ立っていた。


「..何してんだ。」

声をかけるとハッとしたように、こっちを向き、

「いえ、何も無いですよ。ちょっと用事があったのですが、薬研が戻って来ないのでこれからお暇(イトマ)しようかと思っていたところです。」



見え見えの嘘をつき、医務室を出ていった一期。
俺は、後ろ姿を見送ることしかできなかった。

この本丸はどこか違う。
顕現した頃から思っていた。


主が主だからか知らないが、
暗黙の掟として、一人一人、特に、主には深入りをしない。

どこか居心地の悪さも感じていた。
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