第14章 私のヤリカタ
________スーッ
『っ...。ふぅ...。』
久々のあの感覚。
綺麗にぱっくりと割れた皮膚。
そこから出るのは紅く鮮やかな液体。
━━━━━━━━━━━落ち着く。
とめどなく出てくる血液。
ソレを見て、安堵を覚える。
本当なら、薬を飲まなければならない。
だけど、薬はまんばくんがもっている。
薬を大量に飲まないようにするためだった。
こんなところ見られたら、
まんばくんに叱られてしまう。
でも、やっぱりやめられなかった。
どうしようもなかった。
抑えられなかった。
不甲斐なさが一気に押し寄せてくる。
まずは止血が先か。
そう思い立てば、薬研の部屋まで誰にも合わないように願いながら向かった。