第13章 嫉妬
三日月side
切国は、主を姫抱きして広間へ連れてきた。
見せびらかす様に。
昨日は、俺の下で啼いて居たのに、
今は違う刀(モノ)の腕の中。
これ程、腹ただしいことがあるだろうか。
だが、主は、俺達が争うことを望んではいない。
故、我慢する他ならない。
「主は、いつまで経っても、切国には甘えただな。」
ほけほけと目を細め切国たちをみる。
初期刀であり、絶大な信頼を主から得ている切国が羨ましくて仕方がない。
「さて、主も来たところだし、朝餉食べちゃおうか。」
燭台切の合図で、皆食事を取り始める。