第13章 嫉妬
山姥切side
「おい、起きろ。」
そんな黒い感情..嫉妬心を仕舞い込み、主を起こす。
『っ..ん..』
目を擦りながら、起きる主。
━━━━━━━可愛い。
やはり、感情とは素直なもので、
何をしても、可愛いと思ってしまう。
この姿を、俺以外には見せたくない。
そんなことを思ってしまう。
『..まんば..?お、はよ...。』
「嗚呼、おはよう。皆広間で待ってるぞ。今日はどうするんだ?」
『..食べる...。』
ん、と言って、手を伸ばす主。
「..全く、今回だけだぞ。」
姫抱きをし、部屋を後にした。
姫抱きをされるとは思ってなかったらしく、
広間へ向かう廊下で、
下ろせとせがむ。
ちょっとした嫉妬心もあったため、
そのまま無視して、広間へ向かった。
「着いたぞ。」
広間へ着けば、当然集まる視線。
皆それぞれ、殺気を込める様に睨むように俺たちを見ていた。