第9章 "家族"
あのあと、岩融に今剣を預け、
昼餉を食べに食堂へと向かう途中、
___ヴーヴッヴッ
持っていたスマホが振動を伝える。
『?!』
内容を見て、私は驚愕をした。
"妹:来月中旬に見習いとしてお姉ちゃんの本丸に行くから宜しくね!"
そして、私の視界はブラックアウトした。
『っ...ん..?』
気づくと見慣れた部屋。
「主!大丈夫ですか?」
心配そうに見つめる長谷部、
「大将、起きたか。ちょいと失礼するぜ。」
脈を測る薬研。
『...。』
なんで..もう、関わらなくて済むと思ってた。
家族の縁を切れたと思ってた。
刀剣たち以外の家族なんて、
いらないと思ってた。
なのに、なんで今更...?