第88章 ☆ その後 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
クロガネ)「頭おかしいじゃろ?あいつらは…1度だけ、冗談でな『キスとかどんなもんか気になるならカカシとすればええじゃろ?』って言ってみたんじゃよ」
「「「?!」」」
ロー)「…」
クロガネ)「冗談で、じゃよ…そう睨むな…誰か知らん男とするより知ってる男…と思っただけじゃよ…」
イッカク)「…でっ、で?どうなったんです?」
クロガネ)「驚くなよ…アヤの奴…真剣に考えたんか、しばらくして顔を歪めた後…『それカカシをぶん殴っていいの?』って言ってきた」
「「「へ?」」」
イッカク)「え?!まさかの拒否?!」
クロガネ)「な、驚くじゃろ?あんだけスキンシップとかして一緒に寝て、官能小説も一緒に読んでた奴が…ワシも驚いて『したかったんじゃないんか?』って聞いたら『カカシの顔…近くにあるって想像したら、ゾワゾワする』と体を震わしとった」
ロー)「…一緒に寝て?」
クロガネ)「…大変な時期があったんじゃよ…坊主が思ってるような事は無かったぞ」
ロー)「…」
イッカク)「…頭がついて行かない…知り合いは駄目で、知らない人なら顔を近づけられても拒否しないなんて事ある?」
シャチ)「今、官能小説一緒に読んでたって言った?」
ペンギン)「…すみません。ちょっと質問が…そのカカシって人…その…どんな人…なんですか?」
シャチ)「あれ?俺の言葉は無視?」
イッカク)「それは置いといて、黙ってて!」
ジャンバール)「置いとける問題か?」
クロガネ)「カカシはモテモテじゃったぞ?容姿もなかなかいい男で長身痩躯。これは坊主と変わらんな。柔らかい雰囲気で、当たり障りなく…身長は、まぁ坊主の方が高いが…体術、忍術、幻術、頭脳、嗅覚においても超一流クラスの実力で、忍界一の分析力も持っとって、将来有望な天才忍者と呼ばれとった。アヤがおった部隊の隊長を勤めていたぐらいじゃ…まぁ体術はアヤの方が凄かったがのう」
シャチ)「…なんか忍者をそんなに知らない俺達が聞いてもすごい人ってのは分かるのに…」
イッカク)「…かっこよさそうなのに…」
ペンギン)「…それなのに、拒否か…」
ジャンバール)「…アヤはなんで拒否したんだろうな」
ベポ)「…分かんなーい」
ロー)「…」