第96章 ☆ 出発・再会 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
クロガネ)「貸したってのはあっちの世界に渡った事か?」
長)“聞いてなかったのか?アヤが言ってただろ?あっちのチャクラに異物として認識された⋯と、”
クロガネ)「その理由を知っとるのか?」
長)“簡単な事⋯アヤの体がこっちの世界の人間になりつつあるんだ”
「「「え?!」」」
長の言葉に全員が声を上げ驚いた
長)“こっちとあっちのチャクラは似てはいるが全然違うもの⋯それを体に取り込んでいれば⋯自ずと体がそれに慣れようと勝手に作り変わる”
クロガネ)「そんな⋯事が⋯」
長)“お前もこの世界に来て体がなんかしらの変化をしたであろう?”
クロガネ)「⋯変化⋯髪の色が変わった⋯とか、か?」
イッカク)「確か⋯アヤも身長が伸びた、とか⋯そんな感じですか?」
長)“ふふっ⋯賢いおなごは嫌いじゃないぞ”
長はそう言って身を乗り出しイッカクの顎を掬いながら唇を撫でるように触れた
突然の事でイッカクは目を丸くして頬を染め
シャチやペンギンも食い入るように見ていた
長)“どうだ?今夜空いてるなら⋯”
ロー)「おい⋯俺のクルーに手を出すなら追い出すぞ」
イッカク)「⋯キャ、キャプテン⋯」
長)“ふふっ⋯そう怒るな⋯おなごはいい⋯手を出すなら硬い男より柔らかい女よ”
イッカクは涙目で俺に目を向け
長は笑いながらイッカクから手を離し席に着いた
イッカクはベポの腕に抱きつき
ベポはイッカクの頭に撫でて慰めていた