第88章 ☆ その後 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
クロガネ)「…ワシも試してみたいもんじゃのう」
ロー)「…精神の入れ替わりか?…やってみるか?」
クロガネ)「ん?出来るんか?」
ロー)「あぁ。俺の能力を使えば…出来ない事も無い」
クロガネ屋にそう言えばクロガネ屋は少し引いたような視線を向けた
クロガネ)「…能力者ってのは…忍術よりやばいのう」
ロー)「俺からしたら忍術の方がやばい」
クロガネ)「…坊主…お前、やばいの言葉が似合わんのう」
ロー)「…」
似合わない…か?
そんなに変か?
思わず眉間に皺を寄せてしまった
互いに変な顔をしていれば
猫の声が聞こえて視線を向けた
嚇母)“まぁ守り石に関してはそんな感じだよ”
クロガネ)「…わざわざすまんかったのう」
嚇母)“いや、僕もアヤが気になってこっちに顔を出そうと思ってたから…ちょうど良かった”
俺はふと、少し気になる事を聞いてみた
ロー)「…お前の契約ってのは…他の口寄せと違うのか?」
他の契約を知らないが
嚇母)“…そうだね…他より重い契約だよ”
クロガネ)「…なんで、そんな契約を?」
嚇母)“…なんでだろうね…”
猫は視線を眠っているアヤに向けて微笑んだ
嚇母)“アヤを死んでも独りにしたくなかった…そんな感じ、かな”
「「…」」
そして視線を俺に向けた
嚇母)“アヤを独りにしたり泣かせたら許さないから”
ロー)「しねぇよ」
嚇母)“それはアヤも言ってた…でも覚えといてね…僕にはアヤの感情が伝わってくる…例えこっちの世界に僕がいなくてもね…だからすぐ分かるよ”
ロー)「…しねぇって」
猫が念押しするように言ってきた