第87章 ★ その後 ★ 夢主視点 ★ ① ★
「…最後の1発…あれを使えたのは、冥母…あなたが力を貸してくれたからだよ?」
冥母)“え?、冥母…そんな事…”
「無意識でも…私はあなたに助けられた…ありがとう…助けてくれて」
笑って言えば冥母の目に涙が溢れて零れた
冥母)“…うっ…あ"るじさま"…”
「これからもよろしくね…一緒に頑張ろう」
冥母)“…うん…主様…好きだよ…大好き…”
冥母が自分の体を私を押し付けるみたいにグリグリと擦り寄ってきた
私はそんな冥母の姿を見て更に笑みを深めた
そして優しく抱き締めた
「…うん…冥母、私も好きだよ…ありがとう…私の子になってくれて…ローおかげだね」
冥母)“…ん"…”
「あなたがローに甘えてるの見て嬉しかったの…本当に…嬉しかったんだ…安心したの…良かったね…冥母」
冥母)“…ん…”
冥母の返事を聞いて私は笑った
沈みかけてた夕日は完全に落ちて暗くなって
月明かりが海を照らした
冥母は私の足の上で丸くなって寝ていた
私のその背をゆっくり撫でた
「ふふっ…この世界に来て変わったのは…私だけじゃなかったね」
嚇母)“…そうだね…”
頭を上に向ければ嚇母が腕を組んで浮いていた