第87章 ★ その後 ★ 夢主視点 ★ ① ★
「…私嬉しかったんだ…本当の意味で、あなたを手に入れた気がする」
冥母)“?”
私の言葉に冥母は顔を上げて私に目を向け首を傾げた
「私も、どこかで怖かったんだろうね…あなたを使う事に…あなたを使って他の人達みたいに…あなたを残して死んだらって考えたら…少し怖かったの」
冥母)“…”
私は視線を冥母に向けて少し眉を下げて
冥母の頭をゆっくり撫でた
「あなたのせいじゃない…でも…あなたのせいになってしまう」
冥母)“…”
「あなたは悪くない…でも、皆あなたを責める…それは…それだけは、許せないから」
冥母)“…”
「ここの人達は、そう思わないかもしれないけど…あっちの世界では…そうだったから…心配だったんだ」
冥母)“で、でも…現に冥母のせいで、主様…ガス欠になったし…点穴、だって…”
「それは私のせいだよ…冥母は気にしなくていいし…あなたが私を助けてくれたんだよ」
冥母)“?”