第86章 ☆ 決着! ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
シャチ)「か、勝った?」
イッカク)「これで終わり?もう祭り終わり?」
ペンギン)「イッカク落ち着けよ。終わりだとしたらすぐにアヤとベポの手当の準備を…」
ジャンバール)「終わりだったら何か連絡ありそうだがな」
こっちでそんな話をしていて
クロガネ屋が口を開こうとした時
でんでん虫から声が聞こえた
画面では下を向きながらゆっくり歩いているアヤが映っていた
そして、立ち止まった
立ち止まった事に疑問を感じたのか
アヤを心配してか嚇母がアヤの顔を覗き込んでいた
【嚇母)“…アヤ、だいじょ…”】
【「…ふっ…ふふっ…」】
でんでん虫からは嚇母の言葉を遮るように
アヤの薄笑いが聞こえた
画面に映るアヤは力なく笑っているのに
その顔は…
【嚇母)“…アヤ?”】
シャチ)「え、アヤ、どうし…」
イッカク)「黙ってて!」
【「…カカシの事、忘れろ、か…自分で言ってて…私でも忘れられないのに…」】
【嚇母)“…アヤ…”】/イッカク)「…アヤ…」
アヤの声が段々と泣きそうな
泣くのを我慢しているような
そんな風に聞こえた