第86章 ☆ 決着! ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
赤から紫、そして…黒い炎
【「…黒炎…朧(こくえん・おぼろ)…」】
左手を離して刀を振り払い
アヤはゆっくり歩き出した
忍者の女に向かって
歩く度に左足から血が出てる
画面を睨むように眉を寄せた
さっきの話…
アヤは…大丈夫なのか
画面ではアヤの顔が俯いててよく見えなかった
俺は服の下の…アヤから貰った守り石を握り締めた
服の上から握り締めたのもあって
他のやつらからは急に胸元を抑えているように見えるだろう
シャチ)「え?!キャプテン!大丈夫っすか?!」
ペンギン)「どうしたんですか?!苦しいんですか?!」
ロー)「…なんでもない」
アヤは忍者の女の前で立ち止まり
【「…これで…終わりに…!」】
ゆっくり刀を上げて…両手で握って力を込めて振り落ろした
…アヤ…