第86章 ☆ 決着! ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
クロガネ)「ワシが引き取るまであいつは涙を知らんかった。知ろうともしとらんかった。じゃからワシはあいつに笑う以外を教えたんじゃよ…顔は笑っとるのに目が死んでたからのう…あいつが初めて人を殺したのはワシが引き取ってからじゃ。あいつが珍しくカカシ以外の男と仲良くしててのう…ワシは嬉しかったんじゃ。アヤが、他の人間に興味を持った事が…じゃが…そやつは裏切り者として…アヤに討伐命令が下った」
イッカク)「討伐命令?」
クロガネ屋は空を見上げていた顔を下げ
遠くを睨むように眉間に皺を寄せた
クロガネ)「そやつの名は《イアン》…里の機密を盗もうとしたんじゃよ」
ロー)「…それでなんでアヤに命令がくだったんだ?」
クロガネ)「…イアンが盗もうとした機密ってのがアヤだったんじゃよ」
「「「え?!」」」
【?)「それは違う!」】
急にベポのでんでん虫から
この場にいないはずの人の声が聞こえた
クロガネ屋に向けていた視線を画面に向ければ
そこにいたのはアヤの体と入れ替わった女だった
ロー)「…クロガネ屋…さっきの話、後で聞かせてくれ」
クロガネ)「…そうじゃな」
ベポに攻撃を食らわそうとしていた女の攻撃を
あの般若が止めた
正確には般若の後ろにいたでかい女だが
【般若)〘…まったく…僕達のお姫様も大人しくしてなかった…〙】
突然でてきた般若達に金髪の女もベポも驚いていた
【ベポ)「え?!」】
【オフィーリア)「シコメ!あんた生きて!…何しに来たのよ!」】
【女)「あなたを…止めに…決着を付けに来た!」】
【オフィーリア)「は?!あんたに何が出来るのよ!出しゃばらないで!」】
【般若)〘邪魔させないよ〙】
【オフィーリア)「どいつもこいつも…なんなのよ!」】
金髪の女の攻撃をベポ達を庇うように
般若の後ろにいた女が止めた