第86章 ☆ 決着! ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
【ベポ)「それは違うよ!アヤそんな事しないよ!」】
ロー)「…クロガネ屋」
画面に向けたままクロガネ屋の名を呼べば
クロガネ屋は小さくため息を付いた
でんでん虫からはまだベポと女が言い合いしていた
クロガネ)「…お前さん達が忍者と言う者をどう思っとるかは知らんが…あの娘さんの言っとる事は間違いでは無い。まぁ少し語弊があるが…」
「「「え?!」」」
ロー)「…」
俺はクロガネ屋に顔を向けた
俺以外もクロガネ屋に目を向けていた
クロガネ屋は腕を組んで画面に向けていた視線をあげ
背もたれに寄りかかって空を見上げた
クロガネ)「…ワシも元忍…戦えんくなるまでは、毎日のように戦争、任務、戦争でな…敵の忍を殺しては、味方の忍を殺され…そんな日々じゃった…友人を手にかけた事もある…そう言う任務だってあった」
「「「…」」」
クロガネ)「アヤ達の世代の方が大変じゃったがな…大きな長い戦争があって…アヤが12、3の時じゃったか…アヤが忍になって、戦争に駆り出され…任務で友を失い…泣く事も出来んかった…」
「「「…」」」
ロー)「…」