第83章 ★ 冥母 ★ 夢主視点 ★ ① ★
嚇母)“とう!”
「あ"?!いっだ!」
嚇母が出てきて頭を殴られた
後ろにコケた
嚇母)“頭を冷やしな”
「ぐっー!お前な!」
嚇母)“落ち着きなって…準備出来たよ”
殴られた頭に抑えながら
体を起こして文句を言おうとすれば
嚇母は呆れたように言われた言葉に目を見開いた
嚇母がここにいるって事は…
ひとまずあの子は大丈夫
嚇母は私が使えない医療忍術が使える
今、私の近くにいる
それだけでも私の体はゆっくり痛みが引いていく
嚇母はため息をついて私の左側に飛んできて
簡単に医療忍術を使ってくれた
「…後で覚えとけよ」
嚇母)“はいはい。文句は後で聞くから…先にカカシ?ロー?”
「んなもん決まってるでしょ」
ゆっくり立ち上がり
左腕が動くか確認して前を向いた
多少の痛みはあるが
左の首から流れる血も止まってる
それだけで…まだ戦える!
私はムエとオフィーリアの2人を睨み付けながら
胸の前で拳を合わした
「先にカカシを潰す」
嚇母)“…はいはい”
ムエ)「潰すですって!このクソガキ!」
「その言葉を私に言っていいのは、この世界でもあっちの世界でもただ1人なんだよ!クソババァ!」
私がムエの言葉にムカついて走り出そうとした時
また嚇母が目の前に現れて殴られた
嚇母)“ストーップ”
「いったいってば!!さっきから!」
嚇母)“1回出直すの。あんたはこっち”
「は?!ざけんな!」/ムエ)「逃がすか!」
嚇母)“…君は五月蝿いんだよ…”
嚇母の低い声と共にムエ目掛けて巨大な氷を落とされた
土煙が煙幕みたいになってムエ達の視界から私達が消えた
「あ!こら!待ちなさい!こん……」