第82章 ☆ 復活・出陣 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆

【嚇母）“はぁ。分かったよ。君は戦いに集中しな。この子は任せていいから”】

【「そのつもり…よろしく…お礼してくるよ…絶対に許さない」】

【嚇母）“はぁ。ヤバくなったら止めに行くからね”】

【「なら止めに来るまで暴れてやるよ。久しぶりだわ。こんな感じ…あの時以来だな」】



あの時？




【嚇母）“あんな事忘れたら？覚えてても…いや、いいや。その話はまた今度…術式展開”】






猫がそう言うと
風穴が開いた女の下に何か術式が広がって見えた





ｸﾛｶﾞﾈ）「あれは…医療忍術か…」

ロー）「医療？」

ｸﾛｶﾞﾈ）「アヤは出来んが、知識ならあったはず…鍛冶屋になる前はワシも使えた…今はもう無理じゃが…あの口寄せは相当の使い手なんじゃろうな…あの娘さんは治る」

ｼｬﾁ）「え？！あの傷治るんすか？！」

ｲｯｶｸ）「そんなのがあるんだ…」

ｸﾛｶﾞﾈ）「じゃが、チャクラの消費が激しいはず…それを…」

【「…らしくないよね…こんな…」】

【嚇母）“…聞かなかった事にしてあげるよ”】

ｸﾛｶﾞﾈ）「…まったく…ある意味ここまでチャクラを温存出来たのは良かったのかも知らん。医療忍術にはかなりのチャクラを消費するからのう」






クロガネ屋の言葉に驚いて画面から目を離してしまった




医療忍術



その言葉はアヤから少しだけ聞いた気がするが…



気がするだけ


はっきりと覚えていないが





画面から目を離したせいで
アヤのでんでん虫から聞こえた女の声に
視線を戻せば
アヤはいつの間にかあの金髪の女の前に飛んでいた