第82章 ☆ 復活・出陣 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
【「…絶対…死なせないから…嚇母」】
女を寝かせてアヤは
昨日の猫の名を呼べばポンッと音と共に煙が出て姿を現した
クロガネ)「…かららじゃと?」
シャチ)「…誰?」
【嚇母)“やぁ…やっと出て来れたよ”】
クロガネ屋は初めてなのか
そう言えば会った事ないと言っていたな
ロー)「あいつは昨日船で会った。冥母達みたいなもんだと聞いた」
クロガネ)「…なんじゃと」
ペンギン)「え、キャプテン…船で会ったんですか?」
ロー)「あぁ、アヤと帰った後に船でな」
簡単に説明すればクロガネ屋やシャチ達は画面から目を離し
俺に目を向けた
俺は画面から目を離さなかった
アヤは出てきた猫に目も向けず立ち上がり声をかけた
その声は先程までとは違う…低い声だった
【「…お前に仕事だ…私のはいくらでも使ってもいい。この子を死なせるな」】
【嚇母)“…いくらでもって…死ぬ気?”】
【「むしろ生きるつもりだよ。私は死なないしこの子も助ける。そう約束したからね」】
【嚇母)“ならせめて腕だけでも治しなよ。それと雲母だけでも…”】
【「雲母は駄目だ。冥母は…もうすぐベポが来る…その子に守ってもらって」】
【嚇母)“後で怒られても知らないからね”】
アヤの反応に猫のため息が聞こえた