第80章 ☆ 報酬 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
【「名前だよ。あんたはもう、しこめに反応しなくていい。それは名前じゃない。しこめって醜い女って意味なんだよ?あんたはしこめじゃない」】
【?)「…っ、」】
イッカク)「え?」
シャチ)「醜い…女?」
ペンギン)「…確かに、男が女に言っちゃいけない言葉だな」
ジャンバール)「…アヤは酒場でそれを言われたのか?」
シャチ)「そうだ!アヤ、あの女にそれ言われてた!」
イッカク)「許せない」
ペンギン)「イッカク。気持ちは分かるが少し落ち着け」
後ろでそんな会話を聞きながら画面を見ていた
そうだった
アヤはそんな言葉を言われていた
確かにそれは許せないな
そう思っていたが…
アヤは笑みを深めて言葉を続けた
【「私の昔の名前。あんたにあげるよ。私にはいらないものだもん」】
「「「「え?」」」」
クロガネ)「…ふっ。全く…」
ロー)「こいつらしいな」
クロガネ)「そうじゃな」
アヤの体に入ってる女は下を向いた
【?)「…ありがとう…」】
小さく聞こえた礼の言葉
その声は少し泣きそうな声だった
いや、泣いている…声だな