第80章 ☆ 報酬 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆

次は指を２本立てた





【「2つ。巣立つ準備をしろ」】

【？）「ぇ？」】

【「あの女を忘れろとは言わないよ。簡単には忘れられないものね…でも、それ以外も目をむけてもいいんじゃない？」】

【？）「…」】

【「3つ。女を信じるな」】

ｼｬﾁ）「は？」

ｲｯｶｸ）「黙ってて！」

【「女を簡単に信じるものじゃない。特に…顔を隠してる女はな」】



いつも間にか笑顔が消え
真剣な表情でそう言ったアヤ


最後の言葉を少し低くかったが…




なにか…昔にあったのか？
心当たりでもあるのだろうか…





【？）「…それ、は？…」】

ｼｬﾁ）「…アヤってたまに難しい事言うよな」

ﾍﾟﾝｷﾞﾝ）「確かに」





アヤの体に入ってる女の言葉を無視して
アヤは言葉に続けた





【「自分の信念に…心に従えば世界は広がるから…分かったかにゃー？」】





最後は茶化すような声だった





【？）「…ふふっ。最後に入れたら4つじゃない？」】








やっと笑ったアヤの体に入ってる女




中身はアヤじゃないのに少し…安心した


安心したのは俺だけじゃなく
後ろからも安心したように息を吐く音が聞こえていた






だが



【「…報酬の話をしよう」】

【？）「え？」】「「「え？」」」





急な報酬の話に目が点になった




【「報酬。助けてやるよ。だから報酬」】

【？）「…それはお金とか？」】

【「金なんかに興味ねぇよ」】

【？）「…な、なら、何が…」】

【「タトゥー入れて♡」】

「「「は？」」」