第79章 ★ 報酬 ★ 夢主視点 ★ ① ★
私は笑いながら下から見上げるように首を傾げ目を細めた
「入れてくれるでしょ?♡」
私の勝手な報酬に呆然としていたが私の顔を見て笑った
?)「ぁっ、…ふふっ。そんな顔して言われたら断れないよ。それにもう助けて貰った。報酬は弾むよ」
「そう来なくちゃ!ならあんたはそこにいな。この体もあんたも助けてあげるから」
交渉成立
私はこの子を助ける
?)「…うん。貴方を信じるよ」
女を信じるなって言ったのに
目を細めて微笑む私の体に入る女の子
さっきまでとは別人みたいだ
まぁ目の前に居るのは自分の体に入る他人
他人だけど他人じゃない
だから別にいいや
「ふふっ。亀はここにいるのにペボの気配が遠くにあるからもうすぐ体が戻るんだろうけど、それまでには…この体の毒だけでも…どうにかしてやるよ…と、言っても私が動き回ったせいで毒の回りが早くて後10分ぐらいなんだけどね。この体がもつの。あっはは」
私が笑いながら言えば
さっきまで笑っていた私の体の女の子は真顔になった
?)「え?待って。今とんでもない事サラッと言った」
「あ、そうだ。忘れてた」
?)「ま、まだ何かあるの?それ毒より重要な事?」
焦る私の体
私はそんな私の体に入る女の子に笑顔を見せた
と言ってもずっと笑ってるんだけど
「名前だよ。あんたはもう、しこめに反応しなくていい。それは名前じゃない。しこめって醜い女って意味なんだよ?あんたはしこめじゃない」
?)「…」
私の言葉に言葉を失った私の体に入る女の子
私はそれを放置して言葉を続けた