第79章 ★ 報酬 ★ 夢主視点 ★ ① ★
「…ふふっ、そう…ふふふっ」
オフィーリア)「何を笑ってるのよ!」
「これぐらいのハンデでちょうどいい」
伏せていた顔を上げて
お姉さんにニヤリと笑ってる見せれば
お姉さんは眉間に皺を寄せ睨んで来た
オフィーリア)「…あんた、後30分も生きてないわよ」
「舐めんなよ…それだけあれば充分だ」
オフィ-リア)「解毒薬なんてないのよ!普通の解毒薬じゃ効かないわ!」
「ふふっ。舐めるなって言ったよね?」
挑発的に笑って口元を拭った
お姉さんは更に眉間に皺を寄せ
私の横…私の体に入っている女の子に目を向けた
オフィーリア)「シコメ!いつまでそうしているつもり!少しは役に立ちなさいよ!約立たず!」
また醜女…
記憶でもそう呼ばれてて
もしかしてと思っていたけど《名前》なのか?
それなら私が聞いた時
自分からは言いたくないよな
自分から…言えないよな
流石に私だって嫌だ
隣にいる私の体に目を向ければ
腰を抜かしたのか座り込んでて
肩を震わして下を向いていた
ため息が出る
…まったく…
私はお姉さんと私の体の間に移動して
私の体を見下ろして手を伸ばした
お姉さんから私の体を隠すように…
敵に背を向けるなんて…
昔の私じゃ、考えられない
そんな事を考えながら
両手を伸ばして頬を掴んで上を向かせれば
私の目から涙が零れそうだった
自分のこんな顔…見る事になるなんてね
私は右手を振り上げた