第78章 ☆ 他人の記憶 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
【?)「…ねぇ…」】
シャチ)「今どう言う状況?」
イッカク)「黙ってて!」
【「あぁ?やっとお喋りする気になったの?」】
アヤの体に入ってる女に声をかけられ
足を止めたアヤ達
アヤが入ってる女は顔だけ向けていた
【?)「なんであなたはアヤなの?偽名なの?」】
【「…は?偽名?」】
【?)「あなた…アヤじゃないでしょ?」】
【「…」】
【亀(ベポ))「何言ってんの?アヤはアヤだよ」】
【?)「…だって…子供の頃、違う名で呼ばれてるじゃない」】
【「は?」】
【?)「え?銀髪の青い目の女の人が…あなたのことを…」】
俺達は目を見開いていた
クロガネ屋も予想外だったのだろう
アヤに…無いと思っていた記憶があるのか?
それにさっきのは
画面に映るアヤが入ってる女は
目を大きく見開いて固まっていた
【亀(ベポ))「何?なんて言ったの?」】
亀(ベポ)の声が聞いて息を飲む音も聞こえた
俺達は黙って聞くことにした
【「…驚いた…」】
【?)「え?」】
【「…あんたには…それが見えるのか…」】
【?)「…何言ってんの?」】
【「…私はそれ見れないんだよ」】
【?)「え、何言ってるの?…自分の記憶なのに見れないの?」】
【「見れない…体が拒否してるんだって…へー。自分の中に他人が入ったら見れるのか…へーそっかそっか」】
アヤが入ってる女は
アヤの体から視線を外し歩き出した
ロー)「…クロガネ屋」
クロガネ)「…ワシも…知らんかった…そんな事、ミナトも一言も…」
クロガネ屋も動揺しているのが分かる