第77章 ★ 他人の記憶 ★ 夢主視点 ★ ① ★
「…冗談だよ…」
亀(ベポ))「冗談でもダメ!」
薄笑いで頭の上にいるベポを目を向けるも
亀の手で私の頭をペチペチ叩いていた
「ごめんて…ってか私の体でそんな情けない声出すな。不愉快だ」
ベポを宥めて自分の体に目を向ければ
泣きそうだった
「泣くなよ。本当めんどくせぇな」
?)「な、泣いてないわ!」
「うっぜ。まじでもう喋るなよ。喋るなら必要な情報を喋ってくれない?」
正直、これ以上自分の体とこんな会話したくない
思わずため息が出る
?)「…ひ、一つだけ教えてくれない?」
「…はぁ…何?今聞かなくちゃいけない事?」
何度目かの分からないため息をついて腕を組んで
目の前の自分の体から出る言葉を待った
?)「…あ、あなたの記憶に映る銀髪の彼はあなたにとっての全てでしょ?なのになんで…どうやって離れられたの?」
まさか、そんな質問だと思わなくて
私は目を見開いた
どうやって…?
私は目を細めて視線を逸らし静かに答えた