第77章 ★ 他人の記憶 ★ 夢主視点 ★ ① ★
私は腕を組んでため息を付いた
「ってか記憶が見れるのってあんただけじゃないんだよ?」
?)「?」
「あんたあの女と随分仲良さそうだったね。酒場にまで着いてきて…私になんの用なの?ってのは野暮だね。ってかこの体に何したわけ?」
?)「…」
「…あんたムカつくわー。あんたにとってあの女が大事なのは分かったけど勝手にやっててよ。こんな事して私から彼を取れるなんて甘い考えやめたら?そんな女に扱える程、彼は安くないし甘くない」
冷たい視線を送って言えば
私の体は私を睨みつけて声を上げた
?)「なっ!何が分かるのよ!あなたもじゃない!一緒じゃない!あなたにとって彼が全てでしょ?!」
「一緒にするな。全然違う。ローとカカシじゃ全然違うし、あんたと私じゃ全然違う。お前らの価値観で物を喋るな。あんたを見てると昔の自分を思い出してイライラする。不愉快だ」
?)「わ、私にとって彼女は…」
「まじで黙ってくれない?殺したくなるから」
?)「じ、自分の体でしょ?!殺せるの?!」
「殺せないと思ってるのか?自分の体の殺し方ぐらい知ってる。試してみるか?きっと一瞬で逝けるぞ」
私は声を低くして左腕を少し上げて
自分の体に向けて手を進めた
亀(ベポ))「アヤ!」
?)「ひっ!」
ベポの声に体が反応して…手を止めた
そうだ
それじゃ意味が無いね
もうこれ以上…自分で自分を傷付けたら…