第77章 ★ 他人の記憶 ★ 夢主視点 ★ ① ★
私は足を止めて体ごと振り返った
「…子供の私に恋人って想像したくないんだけど…はぁ…私の故郷は木の葉の里だし、家族は木の葉の里の人達とハートの海賊団、友達はお姉さんみたいなイッカクや一緒に悪ふざけしたくなるシャチ、お母さんみたいなペンギン、可愛いから思わず抱きしめたくなるベポ、今は亀だけどー。後は怖い顔してるけど本当は優しいジャンバール…あぁ、嚇母って言う猫とも最近友達になったな。恋人はローがいるし、この先ロー以外欲しいとも思わない。私の親も、あのクソジジィただ1人…それに私にはもう《アヤ》って名前がある…それ以上いらないよ。私には手に負えない」
?)「…」
「それに…あんたが私の記憶を見て面白がって言うのは別に構わないけど…他人の口から聞く自分の記憶なんて、所詮《他人の記憶》と変わらないんだよ。私には確かめようがないもの。だから興味無い。あんたが見てる私の過去にも…私の、自分の知らない記憶にも…だからどうでもいい。私は今ある記憶で充分だもの」
私は自分の体を真っ直ぐ見て言った
少し睨むように
あっちも私をじっと見ていた
少し睨むように
ベポは私達の雰囲気が変なのを感じたのか
ずっと黙ってた