第76章 ☆ 余興 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
俺は画面をいじりながら
アヤの体に向かう道を探していれば
少し離れている所で暴れているアヤへの道を見つけた
この洞窟のマップでもあれば…
もっと楽なんだが…
そしてでんでん虫からため息が聞こえた
【「くそー…元々小さい体が…余計に…小さくなった…」】
「「「「「…」」」」」
思わず手を止めてでんでん虫に目を向けた
それは他の奴らも同じ事を思ったのか
でんでん虫に目を向けていた
俺は聞かなかった事にしようと思って画面に目を向けた
後ろではシャチ達が「昨日小さいの言葉に怒ってたのか?」「え?そっち?私てっきり…」「どうだろうな。確かに小さいの後からアヤの様子がおかしくなった…ような…」「でも、小さいも妹も同じタイミングだったしなー」「そう言えば前に…」なんて会話が聞こえていたが…
俺はそれより耳だけでんでん虫に向けていた
【「ベポは…亀になってるし…お前なんで亀なんだよ。何が出来るんだよ」】
…確かに…
今のままなら足を引っ張るしか出来ない
【亀(ベポ))「そんな事に言わないでよー!」】
【「私は知らん女の子になってるし…なんなんだよー!ただの喧嘩祭りじゃねぇのかよ!」】
アヤの口が止まらない
いや、愚痴か
それもそうか
もうただの喧嘩祭りじゃない
と、いうか体と精神が入れ替わる?
俺の能力みたいだな
まぁ恐らくは能力者の仕業だろう
…これが余興なのか?