第2章 ★ 初めまして * 夢主視点 ★ ① ★
?)「ふざけてるのか?」
「えー。この状況でふざけられる程、私余裕あるように見えるー?」
?)「…あぁ」
「あら、それは残念だわ。凄く怖いのに」
わざと怯えたように言えばめっちゃ睨まれた
?)「それがふざけてるって言うんだ」
ついついこのお兄さんの反応に笑ってしまう
「ふふっ。でしょうね。因みに私の服とか荷物とかは?」
?)「預かってる。よく分からない物だらけだったがな」
「あら、乙女の秘密を覗いたの?」
?)「誰が乙女だ。お前は何者だ」
言葉を選んで喋らないといけないのに…
このお兄さんとの会話は楽しい
ついついおちょくりたくなる
私こんな性格だったかな?
やばい
ニヤニヤしちゃう
状況的に…
このお兄さんが敵ならもう殺されてるだろうな
私にまだ価値があるのか
ただの気まぐれか知らないが…
まだ生かされるなら
「ねぇお兄さん♡私と取り引きしない?」
?)「…なんだと?」
「と言うか私を雇ってよ」
?)「どう言う意味だ?」
「私帰りたい所があるの。そこまで連れてってよ」
?)「…んで?こっちの見返りは?」
「…見返りかー…私強いよ?」
?)「戦闘員なら間に合ってる」
「あー…なら貴方の好きにしていいわ」
?)「…なんだと?」
「貴方が、私を、お好きにどうぞ?」
?)「……」
「とりあえずこの船に置いてくれない?貴方のタイミングで、好きなように…囮でもなんでも!なんなら実験体でも構わないわよ?生きてたらね」
お兄さんの目付きが凄くなる
眉間に皺を寄せ私を睨んでる
そりゃそうだ
私ならこんな話絶対信用しない
「まぁ、信用は出来ないわよねー」
?)「…裏切らない保証は?」
「あぁそうね。何がいいかしら」
?)「心臓を頂く」
「は?」
?)「お前の心臓を頂く。裏切ったら殺すだけだ」
「ほぅ?それはいいけど…どうやって心臓を?貴方呪印でも使えるの?」
…忍には見えないのに…