• テキストサイズ

✿忍のハート✿【ONE PIECE】✧

第72章 ★ 前夜祭 ★ ロー視点 ★ ② ★







アヤに目を奪われていたら横から声がかけられた






?)“やぁ”






俺は無意識に声のする方に顔を向けたら


…猫が浮いていた




猫はプカプカ静かに浮きながら腕を組んで
大きな丸い目を俺に向けていた




アヤを見ていた時と違う意味で目を見開いた




一瞬夢かと思って…瞬きしたが…
やはりそこには浮いた猫



猫って…浮くのか





?)“そんなに驚かないでよ…面白い反応だけど、僕的には違う反応して欲しいんだけど”





少し呆れた顔をした猫




ロー)「…お前は?」




なんとか声を振り絞って猫に声をかけた




嚇母)“僕は嚇母(からら)。まぁ雲母達みたいなもんだよ。アヤの口寄せ”

ロー)「…雲母…あの猫達か」

嚇母)“そう。僕はアヤを昔から知ってるけど契約したのは最近なんだ”

ロー)「…なんでここにいる?」





雲母達は確かクロガネ屋と共にどこかへ行ったはず


なのになんで…この猫はここにいる?





嚇母)“その前に…君は名前を教えてくれないの?僕は嚇母って名乗ったんだけど”





…確かに



猫に言われるなんて…






ロー)「…ローだ。トラファルガー・ロー」

嚇母)“よろしく。そしてありがとう”

ロー)「…ありがとうだと?」




初対面の猫に…礼を言われた


なんだ?
なんかしたか?


嚇母と名乗った猫は
ゆっくり視線を下にいるアヤに向けた




嚇母)“アヤの事だよ。君達のおかげだからね”

ロー)「…」

嚇母)“だから、お礼を…言いたくて…”

ロー)「…」




俺もアヤに目を向ければ未だに踊っていた



周りの風や海の音と共に小さな歌声も聞こえてきた





嚇母)“あの子が…アヤが自分で生きる事を望んだ…だからありがとう”




猫に視線を戻せばアヤに目を向けながら
優しい笑みで微笑んでいた



その顔はまるで母親みたいだと思った





ロー)「…アヤはずっとそう望んでいたのに、勝手に思い込んでただけで…俺達は何もしてない」

嚇母)“…本当に…そう思うのかい?”








/ 1143ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp