第71章 ☆ 前夜祭 ☆ 夢主視点 ☆ ① ☆
「はぁ…いつからそこに?」
嚇母)“君が歌って踊ってた時にはいたよ”
私はため息をついてローに視線を向ければ
ローは力を使って近くに飛んできた
「いい子で待っててねって書いたじゃん」
ロー)「…俺はいい子じゃないからな」
「そうでしたね。ローは悪い子だった」
ロー)「…海賊だからな」
「はぁ…まじで修行し直そう…ローの気配が読めなさすぎる」
ロー)「他が読めばいいだろうが」
「駄目でしょ…何かあった時の事を考えたら…」
嚇母)“あ、そうだった…これ…頼まれ物”
「おっ。出来たんだ…ちょうど良かった」
ロー)「…それは?」
嚇母は思い出した様に私にある物を渡してきた
私はそれを受け取り
手すりから立ち上がりローに体を向けた
ローは私を不思議そうに見ていたが
私が右手をあげて、ちょいちょいと動かしたら
近付いて来てくれた
思ったより側まで来てくれたロー
めっちゃ近づくじゃん
ロー)「なんだ?」
首を傾げるローに私は少し笑って
少し踵を上げて両手でローの頬に手を伸ばし
引き寄せてキスをした